バイの建造行程を追う

パラオに残る伝統的集会場「バイ」

バイ(BAI)
バイとはパラオの伝統的な集会場のことです。バイには大別して2種類あります。村の重要な集会が行われる会議場と、子供たちが釣りや、大工仕事を行う学校のようなものです。
バイは各州にあり、現在でも州の代表者が集まり重要な話し合いが行われています。 会議場として使われているバイは女性の立ち入りが禁止されています。 バイの内外にはその地域に伝わる伝説などが描かれています。

右上の写真は、アイライ州のバイです。存在する最古のもので、1800年代に作られたものです。

真中の写真はマルキョクのドックで作成されていた頃の新しいバイ。2007年9月20日にコロールの文化会館「ガラマヨン」の裏に移設され、作業が続けられています。
バイ作成は、何十年に1度の大事業です。しかし最初の頃はパラオの関係者以外、誰にも知られずに作成されていました。そんな頃、2007年9月13日「バベルダオブ島一周探訪ツアー」に出かけたRITCのツアーガイドがマルキョクで作成中のバイを発見し、写真撮影、インタビューしました。

作業の全工程は6ヶ月の予定で、コロールに移設(9月20日)後、5ヶ月間で完成予定でした。
実際には11月30日に完成したので移設後2ヶ月。マルキョクでの作業を含めると、3ヶ月で完成しました。

終にコロールのバイが完成しました!


マルキョクでの作業
バイ作成の棟梁さん
マルキョクのアバイも手がけた技術者で、このときは余暇で(?)サメの置物を作っていらっしゃいました。
バイの土台
マルキョクドックで作業が行われています。 その大きさに驚きました。
19日(水)にコロールに移設して作業が続行されます。
棟梁さんの作業風景
皆とても真剣に作業していらっしゃいました。
バイは、釘やねじなどを一切使いません。木と木を組み合わせて所によっては紐で縛って作ります。 ずいぶん熱心に作業をしていたので、話しかけにくかったのですが、近づくと「裏へ行くと今までの行程の写真があるから」と、屋根つきの作業場に案内してくれました。 隣にある作業場
ここで木を切ります。
<作業工程写真>
作業場にはこれまでの作業や、記念写真が収められていました。中には知っている人もいて驚きました。
<作業工程写真>
木を切り出す風景
エサールにバイに適した良い木があり、それを切り出してきた。とのこと。
<作業工程写真>
木を切り出す風景2
作業の様子が良くわかります。
<作業工程写真>
私たちが行ったときにはこの屋根の骨組みは取り外されていました。
<作業工程写真>
屋根の骨組みがとても美しい。バイの土台です。
<作業工程写真>
作業をする技術者たち。殆どの人はかつてバイ建設に関わったことがあるベテランばかりだそうです。
    <情報公開日: 2007年9月17日>
マルキョクでの作業
バイが置かれる予定の「ガラマヨン」の裏庭。
大きな会合や時にはスポーツ大会も行われる文化センター「ガラマヨン」の裏庭。この左側に土台が作ってありました。

バイの土台の基礎
今日 19日(水)に移設して来ると聞いたのですが、明日のようです。土台の基礎は既に完成。

遠くから見た土台
作業用のクレーンもスタンバイ。明日が楽しみです。
    <情報公開日: 2007年9月19日>
ガラマヨンの裏庭に移設
バイの土台
本日、20日(木)の午後、ガラマヨンの裏庭を見に行くと、既に土台の部分が組み上げられていました。
バイの土台
今日聞いたところでは「2ヶ月くらいかけて屋根までつくり上げる」とのことですが、先日マルキョクで棟梁さんから聞いた話では、あと5ヶ月・・・。どっちでしょう?
バイ移設祝賀パーティー
パラオのお年寄りの女性たちがお祝いのパーティーをしていました。コロールの各ハムレットの代表たちのようです。
    <情報公開日: 2007年9月20日>
屋根の枠組み作成

屋根の枠組み作業中
バイの形がわかるようになってきました。ネジや釘は使いません。バランスよく組み上げています。

屋根の部分
計10名ほどの人たちが作業していました。屋根のところには3,4人登っていました。
側面
既に絵を描き始めています。
少々見えにくいですが、山型の下に描いてある丸い形はお金を表しています。
正面から
正面から見たバイ。
右の上に少し見えるのはクレーンです。
内側
左の写真の中央下側に見えるのはバイの入り口です。これはそこから内側を写した写真です。
下から指示を出しています。屋根を組み立てている人たちにどうやらバランスの指示をだしているようでした。
屋根の上で作業している人たちは下の指示を出している人と会話しながら作業を進めていました。 側面にある作業場
クレーン車といくつかの作業道具が置いてあります。
屋根に使われると思われる木材がおいてありました。これらが全て組みあがったらどのような形になるのでしょうか?
    <情報公開日: 2007年10月2日>
屋根の密度と装飾の増加

前回から10日間
屋根が大分組みあがってきて、更にバイらしくなってきました。次第に屋根の木材の密度を増やしていくことがわかりました。

側面
木やトレーラに隠れてわかりにくいのですが、側面から写したところです。
正面
前回の写真と比べると進捗度合いがよくわかります。
側面の絵
装飾は同時に進めるようですね。大分沢山の絵が描かれていました。
作業する人々
バイの近くに誰も居ないと思ったら、奥で作業をしている様子。
左側にあるのは?
バイの横に長いすのようなものがありました。何でしょう?今度聞いてみましょう。
    <情報公開日: 2007年10月11日>
6 DEWEALEの葉で屋根を被す

前回から18日間経ちました。
正面から見ると、壁の色が白く塗られているのがわかります。

側面からみたら、なんと屋根が被っていました。中央から両脇に向かって屋根を被せて行っています。 DEWEALE 〜 ドゥエエル(パラオ語) の葉で編まれた屋根です。屋根の被った後と、被る前の様子がよくわかります。
側面の絵も大分描き進められています。写真中央にはレッドルースターが鳴いている様子が描かれています。 別の場所では正面に取り付けられるであろうという大きさ・形の木材がありました。頂点に描かれているのは人の顔です。 内側をのぞいてみると、絵を描いている人が居ました。手には写真を持って、それを参考にしながら描いていました。カメラを向けたらこちらを振り向いてくれました。
ここはバイを正面から見て右側、屋根の端に当たる箇所です。右側になにか乗っています。右に写真を拡大しました。 なんとマルキョクで棟梁が作成していたサメが居ました! 9月17日の1枚目の写真で棟梁の膝に乗っています。余暇ではなくて、飾りをつくっていたんですね。大変失礼しました。 しばらく見に行かないうちに大分進んでいましたね。10日に1度は見に行かないと行程がわからなくなりそうです。次回は11月の10日前後に更新します。
    <情報公開日: 2007年10月29日>
7 壁の絵に色が入る

さてさて正面もそれらしくなってきました。
今日は大勢で作業していました。作業している方に聞いたら、あと3週間で完成するとのことです。

側面は完全にバイです。
とても奇麗。
あと少しで屋根は完成します。前回作成していた三角のボードが取り付けられています。
色がつくとバイらしくなってきますね。中央の赤い色はレッドルースターの鶏冠です。前回の4枚目の写真を見ると色無しの状態と、比較ができます。 あれ? 前回あったサメがない! やっぱり余暇でつくってたのでしょうかね?

これは正面につけるボード。既に細かい絵が描かれていました。これから色付けです。ここで聞いたら「金曜日には全て完成する」って・・・。あと3週間? 1週間?

    <情報公開日: 2007年11月12日>
8 コロールバイ完成!

終にコロールのバイが完成しました。
文化センター「ガラマヨン」の裏に、とっても美しいバイを見ることができるようになりました。

正面の絵も全て色が入ってとてもカラフルです。 屋根もドゥエエルの葉で美しく覆われましたね。
サメが戻ってきました!
やっぱり装飾品でしたね。このバイにはサメが沢山描かれています。次の写真を見てください。
側面はサメとロブスターが描かれています。

黄色に黒の絵が良く映えます。
正面に網が見えますが、屋根を覆っているカバーです。

バイの内側を見てみましょう。
以前とはがらりと雰囲気が変わり、がっしりと整った感じがします。
柱の絵がとてもカラフルに描かれています。 全てパラオに伝わる伝説を絵にしたものです。

全て違う伝説から来た違う絵です。
左から右に順に見ていくと、物語が進むように描かれています。

正面と側面を撮り終えると、「おいでおいで」と、手招きされました。
アバイに絵を描いたアーティストの一人、リブスターさんが裏の絵を紹介してくれました。
裏側にもやはり伝統的な絵がありました。「シャークが真っ黒なのは今はペンキがあるけれど、昔チャコールから黒い色を作ったため、真っ黒になったのだ」と。だから、真っ黒を使うのが伝統的な色使いです、と言っていました。

中央に並んでいるのは蜘蛛。これももちろんパラオの伝説から来ています。女性が無事に出産するというお話からとったものです。

    <情報公開日: 2007年12月5日>
9 お清め会

完成。

真中には何か火を炊いています。 外はセレモニー用のテント。
お清め用の。 お清め用の葉。

中はにぎわっています。

    <情報公開日: 2007年12月29日>
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